NEX-5(ソニー)
主にオールドレンズをNEXに装着して撮影しています。ここでは、テスト的な撮影で、色々なレンズで同じような場所を撮っています。ほとんどが朝の犬の散歩で見る光景です。 すべてステレオ写真交差法(寄り目目線で左右の画像を重ねて見る)となっています。モニターから大体75cm離れて、目から15cm位の位置を見る視線(若干寄り目)でピントは75cm向こうのモニターに合わせるという非日常的な目の運動を伴いますが、慣れたら別にどうってことはありません。左目で右の写真、右目で左の写真を見て、脳内で合成すればいいんです。新たな刺激によって脳の老化を防ぐ効果があるかもしれないので是非やってみてください。
SWH15mm(スーパーワードヘリアー)
SWH15mmをNEXに付けると画像の周辺部にマゼンタ被りが発生するが、主に上部に空が映りこむ場面で多少気になる程度。
ビューファインダーは、HEXAGONの17mm用のもの。ほとんど実用的ではなく、雰囲気を高めるためだけのもの。
ビューファインダーの取り付けは、ストロボを取り付けるネジ穴を利用して、古いカメラのアクセサリーシューを改造してしっかりと固定できるようにした。
黒いレンズには、やはり黒いアダプターリングの方が似合うようだ。黒のリングは1000円高かったのでシルバーにしたのだが。
HEXAGON17mm
またの名を「ボロゴン」コニカのWaiWaiワイドというフィルム付カメラのレンズを利用したもの。コニカのWaiWaiワイドのF値は11だが、「ボロゴン」のレンズユニットの後部には小さな穴が開けれれた金属プレートが貼り付けられていて、F16に設定されている。これはおそらく、WaiWaiワイドはフィルム面が湾曲した設計となっているのだが、ライカ用に結像面を平面にすると両サイドの画像がボケてしまうため、「ボロゴン」ではF16として被写界深度を稼ごうということだろう。しかし、APSサイズのNEXでは周辺部がカットされるのでF16にする必要もないかもしれないというわけで、その金属プレートは取り除いた。従ってこのHEXAGON17mmはF11仕様の改造品となる。
周辺光量不足とマゼンタかぶりが見られ、レンズ内面反射等によりモワーとした画像となる。得られた画像そのままよりも画像処理ソフトでいじくり回すのが楽しいレンズ。超軽量で軽快。強い直射光が入ると独特の激しいフレアが出たりする。
zuiko20mmF3.5
オリンパスのハーフ判一眼レフ「ペンFT」用のレンズ。フルサイズ換算で約28mmの広角レンズとなる。40mmF1.4と同等の長さで軽量。最短撮影距離は20cmでかなり寄れる。
この個体はジャンク品として入手し、レンズ2枚目内側に①「通常取れない曇り」と②「バルサム剥がれのまだら反射」、③フィルター枠の傷、等があったが、①はレンズ研磨によって通常の光にかざしても曇りなしと思えるまで回復。しかしながら、一点のみの強い光を翳すと薄い曇りが残っているのが分かる。②については、古いバルサム面を取り除き、修復した。他にはヘリコイドのガタと無限遠のずれがあったが、調整を行い、無事に実用的なレンズとして蘇ったのである。
SS25mm(スナップショットスコパー)
SS25㎜(スナップショットスコパー)が最もよく似合うのではないかと思う。
同じような大きさのライカレンズ、ズマロン35mmf3.5を付けてみたが、重厚かつ高級な質感が違いすぎ、レンズが重たくてアンバランス。SS25㎜は軽量、軽快でNEX装着時の違和感はない。
SWH15mmと同様に周辺部にマゼンタ被りが出る。開放値はF4と暗いが、NEXは高感度(オートISO設定)に強いので、F4でも特に気を使うことなく普通に撮れてしまいます。
Zuiko25mmF2.8
オリンパスのハーフ判一眼レフ「ペンFT」用のレンズ。フルサイズ換算で37.5mm。やや広角レンズでもあり標準レンズの様にも使える。40mmF1.4よりも長いが軽量。最短撮影距離は25cmでかなり寄れる。
この個体はレンズ最後部にカビの痕が残っていて強い光にかざすとまだらに白く濁って見えるが、使えないほどではない。悪影響もあるだろうが、結果として良いこともあるような気がする。いつか完全体を入手出来れば検証してみたい。
Summaron35cmF3.5
ライカMマウント用35mmレンズ。レンズが大きいわけではないのに重く、真鍮の塊という感触。アダプターを含めるとNEXボディー本体と同じくらいの重さだ。うっかりカメラを落としてしまったら、たぶんNEXボディーの方が割れるという感じがする。見た目はレンズ前面のシルバー地に黒文字名盤の適度な幅と文字のバランスによって、上品な印象を与えている。
Zuiko38mmF1.8
オリンパスのハーフ判一眼レフ「ペンF」用のレンズ。このレンズは絞りリングに「ペンFT」用のTTLナンバーが無い初期型。リングの仕上げの質感は初期型の方が高い。
レンズ最前面のコーティングは単層コートで、表面反射は金色に見える。後期型はブルーの反射。ライカ用レンズに次ぐ小さなレンズで、こちらの方がはるかに使いやすく、同等の焦点距離のズマロンよりずっと軽い。
ライカ用レンズは大体、最短撮影距離が1mだが、PEN用のレンズは最短撮影距離が短く35cmまで寄れる。受光素子が小さなコンパクトデジカメでは最短撮影距離が1cmくらいであるから、今や、「35cm」でもぜんぜん遠いが、「1m」よりはずっといいし不満はない。念のためマクロ用に凸レンズを一枚ポケットに忍ばせておけば万全だ。ボケ味も違和感なく使い勝手の良さから、常用レンズとなりそうなレンズです。
Zuiko40mmF1.4
オリンパスのハーフ判一眼レフ「ペンFT」用のレンズ。絞りリングに絞り値以外のTTLナンバーが付加されている。レンズ最前面のコーティングが多層膜コートで、表面反射は青や赤に見える。中古品としての個体差があると思うが、白い紙をバックに透かして見ると、すこし黄色みがかっている。手持ちの38mmF1.8と比べて、実写での色合いはやや濃厚な印象。最短撮影距離は38mmF1.8と同じく35cm。絞りリングはアルマイトシルバーで操作感は良いが少し安っぽく、傷がつきやすい。旧型38mmの絞りリングはアルミ粉体塗装で、この40mmよりも高級感があるのだ。小ぶりな角型フード(66判2眼レフ用のもの)を付けるとよく似合う。
M-ROKKOR40mm F2
ライツミノルタCL用の標準レンズ。最短撮影距離は75cm。コンパクトなレンズでバランスが良い。
ヘリコイドと絞りリングは人差し指だけでスムーズに操作できる。質感も上等だ。
CS50mm F2.5 (カラースコパー)
フォクトレンダーのライカLマウント用レンズ。小ぶりだが、金属の塊という感じのずっしりとした重さがある。
ヘリコイドには指掛りが付いていて機能性も良いが格好もなかなかいい。
最短撮影距離は75cm。マクロ的な画像が欲しい場合はクローズアップレンズを利用する。
ボケ味は自然な印象。
HC50mm F2 (ヘリアークラッシック)
フォクトレンダーのライカMマウント用沈胴式レンズ。
沈胴式だがちっともコンパクトにならない。わずかに1cmレンズが引っ込む程度。
絞り羽根は11枚。レンズのコーティング反射がまるで宝石のように大変美しい(ブルー系)。このレンズを覗き込むだけで幸せな気分になれる。
最短撮影距離は1m。同じくマクロ撮影にはクローズアップレンズを使用。
Summicron 50mmF2
ライカ用レンズ、DRズミクロン。近接撮影が可能なタイプで、通常は最短距離は1mだが、ヘリコイドを手前に引いてストッパーを越境させ、上部ベアリングを押し込むとヘリコイドロックが解除されて、さらにヘリコイドは回転し、最短撮影距離は50cmとなる。
重さはアダプター込みで380g。NEXに取り付けて720g、最も重たい組み合わせとなるが、コンパクトで軽量な一眼のペンタックスkm+パンケーキ40mmの重さ=750gと比較すると、僅かだが軽く、肩は疲れない。
ちなみにライカM4+DRズミクロンだと920gで、近接撮影時に専用メガネを装着すると970gとなる。
Elmar 9cm F4 (エルマー)
かなり古いレンズ。ライカM型以前のバルナックライカ時代のLマウント(ねじ込みマウント)レンズ。
細身でレンズは先端付近に2郡?4枚?程度しかない。絞りはクリップなしで、ピント調節のヘリコイドを回すと一緒について回っていく。絞り羽根は多く15枚。最短撮影距離は3.5フィート(約1m)。
古いレンズなので透かして見るとクモリやキズが多数ある。期待していなかったが実際に撮ってみると非常に細かく写るので驚いた。電気メーターの部分拡大(ステレオ写真ではない)を見ていただきたいが、原画は細かい文字まで読み取れるほどだ。
Zuiko100mmF3.5
オリンパスペンFT用のコンパクトな望遠レンズ。最短撮影距離は1.5mとなっている。見かけは小さいレンズだけれど150mm相当の望遠レンズとなるから最短1.5mは仕方ない。手振れを抑えるのが難しく、ミニ三脚を装着して出かけたい。
下の写真は何れも手持ち撮影。